他人は自分とはまったく違う存在である、という萌えがある 自分の知らないところで知らない動きをしている、そういうのがめちゃくちゃのめちゃくちゃに好きなのだ……! 例えば、電車の車窓から街並みを眺めてたらマンションの高層階で洗濯物干してるひとを見かけるとか、階段を下りてるひとを見かけるとか、そういう場面に遭遇するとめーーーーーちゃテンションが上がる 夜景の明かりひとつひとつが生活である、これにぐっとくる 夕方六時、マンションの廊下の明かりがぱっとつくのを見たりするとにっこにこになるわけですね

この性癖、かなり昔からのものなんだけど、確実にここがきっかけというエピソードがあります 十二歳、小学六年生のときです 私には六個下の弟がいるんですが、六個下というと小学校がぎりぎりかぶらない 高学年になるとこの弟を保育園に迎えに行くのは私の仕事でした 家から歩いて五分くらいの保育園に平日は毎日迎えに行っていた えらい 小学六年生ともなると、小学校のなかではかなりのおにいさんおねえさんなわけです 一年生のちびっこをお世話したりとかも当然ある 確か授業かなにかで、六年生と一年生であそぼう!みたいなやつがありました 知らん一年生たちがわちゃわちゃしているのを見ながら、どうしよう……と思った記憶がある 知らん子とどうやって遊べばいいんだ、みたいな  そんななか、突然、○○くんのおねえちゃん!!とひとりの一年生に話しかけられて、飛び上がるほどびっくりした 何故その名前を、って、答えはひとつである いたの?!きみ、あの保育園のわちゃわちゃの中にいたんだ?!?!そして、私の顔を覚えてたの?!?!?!! すごすぎる 話したこともない人間を覚えているなんてものすごすぎる このとき心の底から、他人は自分の思惑とは別のところで動くものである、と納得した 自分の知らないところで自分が覚えられている これ、恐怖でもあるけど感動でもあった

このお迎え、個人的にもう一個びびることがあって、中学校にあがって部活に入ったらそこの先輩に、いつもお迎えしてる子!と初対面で言われてめちゃくちゃにびっくりしました いや先輩はあそこの保育園にはいなかったじゃん?!それは確実!さすがに確実のはずなんだが!!と思っていたら、帰り道、道端でちょうどお迎えから帰ってくる私と弟とすれちがっていたらしいです 通行人を認識している……!す、すごい 小学生視点の中学生、制服かジャージの集団であるとひとまとまりでしか認識してなかった

こちらが相手をモブそのいちと思っていても、相手から認識されている これが世界 世界って自分の手のなかにおさまらないんだな!!というのを思い知って、世界がすごく好きになった

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